屋根は家を守る大切なものですが、そのメンテナンスやリフォームにお悩みの方は多いでしょう。
屋根の状態を良好なまま保ちたい方々にとって、屋根カバー工法はリフォーム手法の1つとなっています。
この記事では、屋根カバー工法の基本工程と工事期間の目安について解説します。
□屋根カバー工法の基本工程
1.既存屋根棟解体
屋根カバー工法の第一歩は、不要な棟板金を取り除くことから始まります。
棟板金を撤去することで、次の工程に移るためのスペースを確保します。
2.ルーフィング張り
次に、アスファルトルーフィングとも呼ばれる防水紙を既存の屋根の上に設置します。
この防水シートは、新しい屋根材の下に隠れる形で、雨水などが家の内部に侵入するのを防ぐ重要な役割を果たします。
特に粘着性のルーフィングは、その設置のしやすさから多くの現場で採用されています。
3.本体工事
防水シートの設置が完了したら、新しい屋根材の設置に移ります。
この工程では、選ばれた屋根材を精密に、かつ効率的に設置していきます。
屋根材一枚一枚が家全体の防水性と美観を左右するため、この工程の正確さが求められます。
4.貫板の設置
屋根材の設置が終わると、次は貫板の設置が行われます。
貫板は屋根の強度を高めると同時に、屋根材を支える役割を果たします。
耐久性に優れた樹脂製の貫板の使用は、長期的な視点で見てもおすすめです。
5.棟板金の設置
貫板が設置された後は、棟板金を取り付けます。
この棟板金は屋根の最上部を覆う重要な部分であり、屋根全体の見た目を整えるだけでなく、防水機能を強化する役割もあります。
6.コーキング処理
最後に、板金の合わせ目にコーキング処理を施します。
これにより、水分が屋根材の隙間から侵入するのを防ぎ、長期にわたる屋根の保護を実現します。
□屋根カバー工法の工事期間
屋根カバー工法の工事期間は、一般的には10日間前後とされています。
これは、従来の葺き替え工事に比べて解体工事が不要なため、工期が短縮されるためです。
しかし、屋根の大きさや形状、複雑さによって工事期間は前後することを理解しておく必要があります。
複雑な形状の屋根は、部材を形に合わせて加工する必要があるため、工事期間が長くなる傾向にあります。
加工が必要な部材が多いほど、工事の日数は増えることを覚えておきましょう。
また、1階の屋根も工事に含む場合、工事範囲が広がるだけでなく形状が複雑であることが多いため、工事期間が長くなることが一般的です。
□屋根カバー工法の利点と注意点
利点
- コスト削減: 解体工事が不要なため、コストを抑えることができる。
- 施工期間の短縮: 工事期間が短く、生活への影響が少ない。
- 廃材の削減: 既存の屋根材を撤去しないため、廃材が少ない。
注意点
- 適用範囲: すべての屋根に適用できるわけではない。下地の状態を確認する必要がある。
- 素材選び: 適切な屋根材を選ぶことが長期的な耐久性に影響する。
□施工後のメンテナンスと長期的なケア
定期点検
定期的な点検は、新しい屋根を長持ちさせるために不可欠です。半年から1年に一度はプロの業者による点検を受けることをお勧めします。
小さな修繕
小さな破損や劣化を見つけた場合、早めに修繕を行うことで大きなトラブルを防ぐことができます。
□まとめ
屋根カバー工法は、その効率性とコスト削減の面で魅力的な選択肢です。
しかし、工事を成功させるためには、基本的な工程とその各ステップの重要性、さらに工事期間の目安を理解することが重要です。
この記事が、理想的な屋根リフォームを目指す方の一助となれば幸いです。
株式会社鵬は40年以上の実績を持ち、地域に根ざした高品質な屋根工事を提供しております。お客様の安心・安全な住まいを第一に考え、専門スタッフが丁寧に対応いたします。屋根のカバー工法や葺き替え工事について気になる点やご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。