屋根の葺き替えは、家の耐久性と美観を保つ上で不可欠な工事です。
多くの家主が興味を持ちつつも、工程の詳細や必要な期間、最適な時期について知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋根葺き替え工事の流れや必要な時間、おすすめの時期について紹介します。
記事を参考に、屋根の葺き替え工事をスムーズに、そして効率的に進めてくださいね。
□屋根の葺き替え工事の主な工程
屋根葺き替え工事は、主に7つの工程から構成されます。
1:足場の設置
屋根工事での安全と効率を確保するため、まず足場を設置します。
また、足場設置後に行う既存屋根の解体の前に、屋根を取り外したときに発生する砂埃やアスベストの飛散を防ぐため、飛散防止用のメッシュシートを張っておきましょう。
2:既存屋根の撤去
屋根の葺き替えとカバー工法の大きな違いは、既存屋根を完全に撤去するかどうかです。
葺き替え工事では、屋根材やルーフィング、棟板金や水切り板金を取り外します。
3:野地板の増し張り
野地板は屋根材やルーフィングの下地材です。
釘打ち機の打撃音が響くため、工事音による近隣トラブルを防ぐためにも事前に工事の旨を近所に伝えておきましょう。
4:ルーフィングの敷設
屋根の二次防水としてルーフィングを敷設します。
耐用年数が20~30年の改質アスファルトルーフィングが多く用いられます。
5:屋根材張り付け
葺き替えはカバー工法と違い屋根の重量に制限がないのも魅力の1つです。
特に重い屋根から軽い屋根への葺き替えは、建物への負担を軽減し、耐震性を向上できます。
6:役物取り付け
水切り板金や棟板金、雪止めなどの役物の設置では、雨仕舞という水の侵入を防ぐ処置が重要です。
7:完成
屋根材や部材の取り付け完了後、足場を撤去して葺き替え工事が完了します。
□屋根の葺き替え工事に最適な時期と必要日数
屋根葺き替え工事の平均日数は、屋根の大きさや材質によって異なります。
例えば、スレート屋根の場合は約7日、土葺き瓦屋根の場合は約10日とされています。
しかし、現場に入る職人の人数や屋根の状態によっても日数は変わる可能性があります。
また、工事の適切な時期としては、雨が少なく天候が安定している時期が望ましいです。
特に梅雨や冬季は避け、雨の少ない12月や1月に施工するのがおすすめです。
□まとめ
屋根葺き替えは、建物の美観と機能を長期間保持するために重要な工事です。
この記事では、工事の主要な工程や必要な期間、そして天候が安定している季節の施工が推奨されることについてお伝えしました。
この記事をもとに、安心して屋根葺き替えを行っていただけると幸いです。