家を建てたり、長年住んだ家をリフォームしたりする際に、屋根の選択は重要なポイントのひとつです。
特に、屋根リフォームを考えている方の中には、耐久性とコスト効率を重視し、自宅の屋根を最適な方法でリフォームしたいと考えている方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は屋根カバー工法に焦点を当て、その適用材料とメリットについてご紹介します。
□屋根カバー工法に適した材料の比較
屋根カバー工法とは、古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねてカバーするリフォーム方法です。
この工法でよく活用される屋根材には、ガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板・エスジーエル鋼板の3種類があります。
それぞれの特性を比較し、どのように屋根カバー工法に適用されるかをみていきましょう。
*ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55.0%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%でメッキされた鋼板で、耐久性に優れています。
耐久性能は従来のトタン屋根に比べて3倍から6倍程度とされ、加工の容易さから急速に普及しました。
また、非常に薄い素材ながら耐久性に優れ、地震の揺れにも強いため、屋根カバー工法に最適です。
*ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板は、アルミニウム55.0%、亜鉛43.5%、シリコン1.5%でメッキされた鋼板で、耐用年数は30年~50年と優れた耐久性を持ちます。
断熱性能が高く、耐震性や防音性、防火性にも優れていますが、劣化すると表面が剥がれることがある点には注意が必要です。
*エスジーエル鋼板
エスジーエル鋼板は、アルミニウムと共にマグネシウムも含んでメッキされており、ガルバリウム鋼板よりも高耐久であるとされています。
特に、沿岸部をはじめとした塩害の影響が大きい地域での活用が期待されています。
□屋根カバー工法のメリットと注意点
屋根カバー工法には、コスト効率の良さや施工期間の短縮、断熱・防音性能の向上など、さまざまなメリットがあります。
しかし、下地が劣化している屋根には施工できない、瓦屋根には不向きなど、適用できない場合もあります。
施工が可能な会社も限られているため、専門会社の選定には注意が必要です。
□まとめ
屋根リフォームを考えている方にとって、屋根カバー工法は耐久性とコスト効率を重視する上で魅力的な選択肢です。
ガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、エスジーエル鋼板という3種類の屋根材の特性を理解し、自宅に最適なリフォーム方法を選択しましょう。
また、屋根カバー工法のメリットを享受するためには、適用条件や会社選びにも注意が必要です。