家のメンテナンスを自分で行いたいと思っている方で、雨樋が外れてしまったけど、放置しても大丈夫かなと不安に思っている方は多いでしょう。
この記事では、雨樋が外れた状態を放置することの危険性を具体的に3つの理由で解説し、さらに雨樋が破損する原因を5つ紹介します。
□雨樋が破損したまま放置すると危険な3つの理由
雨樋が破損したまま放置すると、思わぬ危険が潜んでいます。
放置することで発生する3つの危険性を具体的に解説します。
1: 雨漏り
雨樋が外れていると、屋根から流れ落ちる雨水がそのまま外壁や基礎に流れ落ちてしまいます。
その結果、外壁や基礎の劣化が加速し、雨漏りの原因となる可能性が高まります。
特に、軒の出がない家は、雨水が直接外壁に当たるため、雨漏りリスクがさらに高まります。
また、下屋根では、雨量が集中することで、屋根材の隙間から雨水が浸入しやすくなり、雨漏りに繋がるケースもあります。
2: 外壁や基礎の劣化
雨樋が外れていると、雨水が直接外壁に流れ落ちることで外壁が劣化しやすくなります。
外壁材は吸水・乾燥を繰り返すことで、わずかに伸縮します。
この繰り返しによって、外壁材本体やシーリングにひび割れが発生し、雨漏りや外壁の剥がれに繋がることがあります。
さらに、雨水が地面に直接落ちると、水しぶきが建物の基礎に飛散し、基礎の劣化やシロアリ被害のリスクも高まります。
3: 騒音
雨樋が外れていると、雨水が排水されずに、別の場所に流れ落ちてしまうことがあります。
その際、水滴が壁や地面に当たって大きな音が発生し、近所迷惑になる可能性があります。
また、雨音自体も、人によっては不快に感じる場合があります。
放置すると、近所トラブルに発展するケースも考えられるため、早めの対応が必要です。
□雨樋が破損する原因5つ
雨樋が破損する原因は様々ですが、主な原因として以下の5つが考えられます。
1: 強風
台風などの強風によって、雨樋が破損することがあります。
特に、古い雨樋や、固定が甘くなっている雨樋は、強風によって外れてしまう可能性があります。
強風時は、雨樋が外れないよう、事前にしっかりと固定しておくことが重要です。
2: 豪雨
集中豪雨など、短時間に大量の雨が降ると、雨樋が排水しきれずに破損することがあります。
特に、雨樋の詰まりや、傾斜不足などが原因で、排水が滞ると、雨樋が破損しやすくなります。
定期的に雨樋の掃除を行い、排水がスムーズに行われるようにしておくことが重要です。
3: ゴミや泥のつまり
雨樋に落ち葉やゴミなどが溜まると、排水が滞り、雨樋が破損する原因となります。
また、雨樋の内部に泥が溜まると、腐食やサビが発生し、雨樋の寿命が短くなってしまいます。
定期的に雨樋の掃除を行い、ゴミや泥を溜めないようにすることが重要です。
4: 施工不良
雨樋の施工不良も、破損の原因となります。
例えば、雨樋の傾斜が不足していると、雨水が溜まり、破損の原因となります。
また、固定が甘いと、強風や豪雨によって外れてしまう可能性があります。
雨樋の施工は、専門業者に依頼することが大切です。
5: 経年劣化
雨樋は、長年使用していると、経年劣化によって破損することがあります。
特に、紫外線や雨水の影響を受けやすく、素材によっては、劣化が早まることもあります。
雨樋の寿命は、素材やメンテナンス状況によって異なりますが、定期的に点検を行い、必要であれば修理や交換を行うことが重要です。
□まとめ
雨樋が外れたまま放置すると、雨漏り、外壁や基礎の劣化、騒音など、様々な危険が伴います。
また、雨樋は強風、豪雨、ゴミや泥のつまり、施工不良、経年劣化など、様々な原因によって破損する可能性があります。
雨樋は、建物を雨から守る大切な役割を担っています。
雨樋が外れたり、破損したりした場合は、放置せずに、早急に修理や交換を行うようにしましょう。