築年数が経ち、愛着のあるマイホーム。
そろそろ屋根のメンテナンスを検討している、もしくは屋根の劣化が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
屋根は、雨風や紫外線など過酷な環境にさらされ、日々私たちの住まいを守ってくれています。
しかし、長い年月を経て、屋根瓦にも劣化は避けられません。
特に、屋根瓦の割れは放置すると深刻な事態につながることがあります。
今回は、屋根瓦の割れを放置することで発生するリスクと、補修が必要なサインについて解説していきます。
□屋根瓦割れ放置のリスク
屋根瓦は、雨風や紫外線など過酷な環境にさらされており、割れると様々なリスクが発生します。
1: 雨漏り
屋根瓦が割れると、そこから雨水が侵入し、雨漏りに発展する可能性があります。
瓦の下の防水紙が健全であれば、すぐに雨漏りすることはありません。
しかし、経年によって防水紙に穴が空いたり、瓦が割れた状態で長い時間が経つと、紫外線や水分の影響で防水紙が傷んでしまい、結果として雨漏りしてしまうのです。
2: 小動物による被害
屋根瓦が割れると、その隙間から小動物が侵入してくることも考えられます。
鳥が巣を作ってしまうと、その糞尿によって木部が腐食したり、異臭などの被害が発生する可能性があります。
また、卵や雛がいる場合は、鳥獣保護法により巣を撤去することができないため、雛が巣立つまで待つしかないといったケースも。
3: 瓦のズレや落下
屋根瓦は、釘で固定されているものもあれば、釘を使わず瓦同士が組み上がって固定されているものもあります。
しかし、瓦が割れてしまうと、固定力が弱くなり、容易にずれたり、場合によっては落下する危険性も。
落下した瓦が人に当たれば、怪我や事故につながる可能性もあり、非常に危険です。
□屋根瓦の補修が必要なサイン
屋根瓦の割れは、放置すると深刻な事態につながることがあります。
では、一体どのようなサインが出れば、屋根瓦の補修が必要なのでしょうか。
1: 瓦の割れやズレ
屋根瓦にひび割れや欠け、ズレなどが発見された場合、早急に補修が必要です。
2: 屋根下地の浸水
屋根瓦が割れて雨水が侵入し、屋根下地が浸水している場合は、放置すると腐食やシロアリ被害のリスクが高まります。
3: 雨漏り
屋根から雨漏りが発生している場合は、瓦の割れやズレ、防水紙の劣化などが原因と考えられます。
放置すると、室内の家具や家電などが被害を受ける可能性もあります。
4: 屋根瓦の劣化
屋根瓦の表面が苔や藻で覆われている、色あせている、などの劣化が見られる場合も、早めの点検が必要です。
5: 瓦の摩耗
瓦の表面が摩耗し、ザラザラになっている場合も、劣化が進んでいるサインです。
屋根のメンテナンスは、5〜30年の間隔で行うことが推奨されています。
しかし、瓦の種類や屋根の形状、構造的な部分などによって耐久性は異なります。
屋根のメンテナンスを実施したことがない場合は、5〜30年もしくは30年以上、または瓦に異常が発生している場合は、早めに点検や補修を検討しましょう。
□まとめ
屋根瓦の割れは、放置すると雨漏りや小動物の侵入、瓦のズレや落下など、様々なリスクを伴います。
屋根瓦に割れやズレなどの異常が見られる場合は、早急に専門業者に相談し、適切な補修を行うようにしましょう。
安心安全な住まいを守るためにも、定期的な屋根の点検とメンテナンスを心がけましょう。