ガルバリウム屋根は、その耐久性とデザイン性の高さから、近年人気が高まっている屋根材です。
しかし、ガルバリウム屋根といっても、さまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
新築やリフォームでガルバリウム屋根を採用しようと考えている方は、どの種類が最適なのか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、ガルバリウム屋根の種類を4つに分類し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。
□ガルバリウム屋根の種類を理解しよう
ガルバリウム鋼板は、トタンよりも耐久性が高いことで知られる人気の屋根材です。
ガルバリウム鋼板は、55%のアルミニウムと45%の亜鉛を合金化して、鉄板にコーティングしたものです。
アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食機能により、トタンに比べて3倍以上の耐久性を持ち、サビに強いという特徴があります。
この記事では、ガルバリウム屋根の種類を4つに分類し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
さらに、選び方のポイントも紹介することで、読者が最適なガルバリウム屋根を見つけられるようにサポートします。
1:サビに強い
ガルバリウム鋼板は、トタンに比べてサビにくいという特徴があります。
トタンは赤サビが発生しやすく、定期的な塗装が必要でしたが、ガルバリウム鋼板は赤サビが発生しにくいので、メンテナンスの手間が省けます。
2:耐久性が高い
ガルバリウム鋼板は、トタンに比べて耐久性が高いので、長寿命です。
トタンの寿命が5~10年程度であるのに対し、ガルバリウム鋼板の寿命は10~15年程度とされています。
ただし、ステンレスのように完全なメンテナンスフリーではありません。
3:軽い
ガルバリウム鋼板は、他の屋根材に比べて軽量です。
スレート屋根やセメント瓦屋根に比べて、約1/4の軽さなので、屋根の荷重を軽減することができます。
4:デザイン性が高い
ガルバリウム鋼板は、さまざまなデザインに対応できる素材です。
横葺き、縦葺き、瓦調葺き、折板葺きなど、さまざまな形状の屋根材があり、住宅のデザインに合わせて選ぶことができます。
□ガルバリウム屋根の種類と特徴
ガルバリウム屋根は、大きく分けると横葺き、縦葺き、瓦調葺き、折板葺きの4種類があります。
それぞれの形状や特徴、メリット・デメリットを詳しく解説することで、読者がそれぞれのガルバリウム屋根のイメージを掴みやすくします。
1:横葺き
横葺きは、屋根全体に対して横方向にガルバリウム鋼板が並んでいく葺き方です。
昔からある形状で、シンプルでモダンな印象を与えます。
横葺きは、屋根の勾配が2.5寸以上必要となります。
緩い勾配の屋根には適していないので、注意が必要です。
2:縦葺き
縦葺きは、屋根全体に対して縦方向にガルバリウム鋼板が並んでいく葺き方です。
縦葺きは、横葺きに比べて、屋根の勾配が緩くても施工できます。
そのため、近年人気が高まっている葺き方です。
3:瓦調葺き
瓦調葺きは、瓦屋根のような見た目のガルバリウム鋼板です。
瓦屋根の重厚感とガルバリウム鋼板の耐久性を兼ね備えています。
瓦調葺きは、横葺きと同じように、屋根の勾配が2.5寸以上必要となります。
4:折板葺き
折板葺きは、ガルバリウム鋼板を波状に折り曲げて、屋根に葺く葺き方です。
折板葺きは、軽量で施工が簡単、安価なため、倉庫や工場などの建築物によく使用されています。
□まとめ
この記事では、ガルバリウム屋根の種類を4つに分類し、それぞれの形状や特徴、メリット・デメリットを解説しました。
ガルバリウム屋根は、耐久性、デザイン性、軽量性など、さまざまなメリットがあり、近年人気が高まっています。
この記事を参考にして、ご自身の家に最適なガルバリウム屋根を選んでください。